真面目にやってるからこそエロいのです

エロゲ声優だけどなにか質問ある?
会ったことのある方だろうか?
そうにしろ、そうでないにしろ、気合いの入ったアフレコ現場が想像できるような内容でなんとも楽しい。
エロ専門の方、表仕事と両立されている方、どちらとも組んだことがあるが、みな真剣に役作りをしてきてくれる。
エロゲなのでエロ作りはより念入りに。


ただ喘げばいいというものではない。それでは現実のセックスと同じだ。
幼馴染みとの初エッチ、嫌いな相手によるレイプ、触手や化け物相手の輪姦……等々。
リアルなシチュエーションで、逆にリアルさ皆無のシチュエーションで、現実以上にエロく感じてもらうためには、なによりも演技である。
エロシーンの意味を考え、時には少女のように愛らしく、時には妖女のように淫乱に、喘ぎのテンポを変え、吐息の量を調節し、唾液の粘着音までコントロールして、エロさを演出するのがエロゲ声優だ。
モニタの向こうにいる誰かを淫らな気持ちにさせるために、常に全力をかたむけてくれている。
エロゲを通り道にしようとしてるかどうかは、どうでもいい。
エロに真面目。それだけで十分だ。


かつてアフレコ現場で聞いたこんな話を思い出した。
数々のエロゲに出ている声優さんが、エロゲをやりはじめたころのエピソードだ。

初めのうち、どんな風に声を出せばいいかわからなくて、上手な人が出ているゲームを色々買って勉強しました。やっぱり外の店じゃ買えないから。通販とかで。
パソコンから音をテープに落として。それを何回も何回も聞いて、『よし、じゃ練習しよう』って時に、はたと困っちゃって。
普段は家でやると隣に迷惑だから、近くの公園とかでやったりするんです。
でもほら、セリフがセリフだからそれも難しくて。
やっぱり小さな子がいる場所とかじゃできないし、ひとけのない河原で『いやあ』とか叫んで、警察が来たりしたら大変だし。
しょうがないから、家のなかでこう頭に布団をかぶって、それで枕に口を押しつけて練習してましたね。
すごい暑いし、枕は涎でベトベトになっちゃうし、もう大変でした。

と、笑いながら話してくれた。
それがどなたかは想像にお任せする。


ところで、リンク先の記事で、エロゲ屋として一つだけ気になったところがある。
細かいことだが。

333 :ハンター(埼玉県) :2007/03/30(金) 07:14:05.89 id:MKWEeeuf0
アドリブはどこまで許される?

340 :宇宙飛行士(関東・甲信越) :2007/03/30(金) 07:17:27.40 id:KepUBa6mO
ストーリー、キャラクターが壊れないなら大抵大丈夫w

エロゲの場合、シナリオを文字として読ませるので、そこに書いてあることとボイスが違ったら非常に困る。それはバグだ。
アフレコでミスって、気づかずにOKを出してしまい、シナリオを後で修正することはあっても、現場でアドリブを入れることはまず考えられない。
声優さんもそんなことはしないし、したら間違いなく音響監督がリテイクを出す。
なので、これはエロゲではなく、エロアニメの話だと思う。


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