対魔忍アサギ決戦アリーナ終了 ボツキャラの思い出

 対魔忍アサギ決戦アリーナが2019年3月29日をもって終了した。

 オープンが2014年7月1日なので、しめて4年と9ヶ月続いたことになる。

 ソーシャルゲームのサービスとして長かったのか、短かったのかはなんとも言えないが、プレイしてくれたユーザー、作ったスタッフ、そしてエロい目にあいつづけたキャラクター、みんなお疲れさまだ。

 もっとも7月31日まではアクセスできるし、エロシーンも見ることができる。

 

 私は始まって2年目くらいで制作から離れてしまったため、その後はあまりプレイもしなくなっていた。それでも、今までで一番多くエロシーンを書いたコンテンツなのでやはり感慨深い。

 このブログでも色々と書いてきたが、ここにきてまだ紹介していないキャラクターがいるのを思い出した。

 ボツキャラだ。

 設定を考え、シナリオまで書いたが、登場することなく終わってしまったかわいそうな連中だ。

 どれもこれもローンチ前に考えたキャラなので、始まってしばらくたっても出てこない段階でボツになったのだとは思っていたが、心のどこかでいつか現れるかもと期待もしていた。

 しかし、サービス自体が終了したことでお蔵入りが決定し、対魔忍RPGで復活することもまずないだろうから、気持ちの区切りとして書き残しておくことにする。

 

三船・キャサリン・アークライト

「ヘイ! そこのアナタ、穴だらけにされたい? バラバラになりたい?
 今なら特別に好きな方を選ばせてあげマース。答えナサイ。

 あと3秒。2、1、タイムアップ。OK。両方プレゼントね。
 ザ・マキシマム。レディー・ゴー!!」

 

 サムライとカウガールの気質をあわせもち、剣と銃が一体化したような武器ガンブレードを二刀で使う、メリケン対魔忍として設定した。

 セリフを見れば分かるとおり、艦これの金剛だ。

 ただのパクリというのもアレだったので、やたらと細かい過去をでっちあげている。 

 

 鋼鉄の魔女アンネローゼに出てきた剣鬼、三船阿修羅の娘。
 母親はアメリカ人のカウガール、二丁拳銃の使い手ジュディ・アークライト。
 決闘で死に瀕していた阿修羅をジュディが手当てしたことがきっかけで2人は結ばれ、キャサリンが産まれた。
 一時は親子3人で暮らしていたが、戦いを求める阿修羅はキャサリンがまだ赤ん坊のころに剣術修行の旅に出てしまったた。
 キャサリンは「父親はサムライ」だったと教えらえただけで、その名前も知らないまま牧場で母親に育てられる。二丁拳銃の腕前は母親譲り。
 キャサリン15才の時、異能の力が目覚めかけ、それに目を付けた魔族に襲われる。
 ジュディはキャサリンを護るために魔族と戦って命を落とし、その悲しみでキャサリンは異能の力に目覚める。
 キャサリンは母を殺すことになった異能の力を忌み嫌い、故郷の牧場を出て、スラムでギャングのような自暴自棄の生活を送る。
 常人の目には止まらぬ速さで動くキャサリンに敵はなく、ついに闇組織の縄張りにまで手を出したが、そこで客分をしていた三船阿修羅に死ぬ寸前まで打ちのめされる。
 三船阿修羅はキャサリンが自分の娘であることに気づくものの、父親ということは明かさずに、かつてジュディに手当てされた時のようにキャサリンを世話する。
 キャサリンは自分を殺しかけた阿修羅に悪態を吐きつつも、母親が愛した「サムライ」に父親の影を見て、自ら望んで剣の手ほどきを受ける。
 すさんでいたキャサリンの心が癒された時、阿修羅は自分の役目が終わったとばかりに去っていく。

 キャサリンは残された二つの鈴を見て、阿修羅が本当に自分の父親であったことに気づくが、そのときすでに阿修羅はアミダハラでアンネローゼに破れ、父と娘が会うことは二度となかった。
 キャサリンは「儂のようになるな」という阿修羅の言葉を思いだし、母を殺した魔族から人々を護るため対魔忍となる。
 彼女が選んだ武器は、母から伝えられた銃、父から伝えられた剣を生かせる、二振りのガンブレードであった。

 

 趣味に走りすぎだ。

 オリガ=アレクセエヴナ=パヴロヴァあたりと同じく、一番最初のころに考えたもので、当時はサンプルもあまりなく、決戦アリーナのキャラをどんな風にすればいいのか、まだはっきり分かっていなかったので、とりあえず好き勝手に過去を作ったわけだ。

 そんなややこしい過去とはたいして関係なく、エロシーンは重力制御の力を奪われて空中浮遊ファックという、しょうもないものになっている。

 英語混じりの日本語という口調にしてしまった手前、喘ぎもそうしなくてはならなくなり、「もう掻き回さないで」とか「オマンコ壊れちゃう」とかの、ごく簡単なフレーズも英語でなんと言うのか分からず、原書のポルノをとりよせたりと結構苦労したのだが、あえなくお蔵入りとなった。

 ちなみに、当時のシナリオを読み返したら、

「もう掻き回さないで」 → 「DON'T SHAKE INSIDE!」

「オマンコ壊れちゃう」 → 「YOU BROKE MY PUSSY!」

 となっていた。

 中学英語である。

 頑張って調べたわりに、そのあたりが限界だったようだ。

 

  日本のエロゲ特有のセリフを英語でどう表現するかは前々から興味のあるところで、こちらでは終わってしまったが、向こうでは「Taimanin Asagi -Battle Arena」として現在もサービスが継続中だ。

 自分の書いたエロ文がどうなったか照らし合わせてみたいのだが、残念ながらリージョンの関係で日本からはプレイできない。

 せめてものなぐさめに、 通称TABAの公式Twitterアカウントはチェックしている。

twitter.com

 

 

 ドロシー

 「ドロシー、恐い顔する人や、イジワルする人は大ッ嫌い。
  そんな人はドロシーの作ったお人形さんでグチャグチャッと潰しちゃうの。
  そしたらすぐに静かになるもんね。キャハハハ、ドロシーかしこーい」

 

 米連の遺伝子操作によって、通常の人間を越える思考能力を有する生体コンピューターとして作り出されたデザインヒューマン。実験体は全部で50体いたが、生き残ったのは彼女のみ―――という、どこかで聞いたような設定の元ネタは、「蒼き鋼のアルペジオ」に出てくる刑部蒔絵である。

 ドロシーは愛称で、こちらの元ネタはもちろん「オズの魔法使い

 ハリウッド女優のようなナイスバディにも関わらず、精神年齢は10歳。

 超天才だが倫理観は欠如していて、「脳の無いカカシ」「心の無いブリキの木こり」「臆病なライオン」の殺人ロボットをけしかけてくる。

  エロシーンは殺人ロボットの制御を奪われ、拘束されて、メカメカしいディルドーを突っ込まれるという内容になっている。

 キャサリンと同じ頃に考えたが、今となっては印象が薄い。

 それもそのはず、デザインチャイルド、天才だが倫理観がないという以外、キャラクターの過去をたいして考えていなかった。

 その一方、「○○だが××」という設定を色々と盛り込みすぎて、なにをやりたいのかよく分からなくなっている。

 そのあたりがボツの原因だろう。

 

 

テュール

「あなたは浅ましい心の持ち主ですね。
 そのような者には私は容赦しません。
 可愛いこの子たちの牙でズタズタに切り裂いてあげます。
 生まれたことを後悔しながら死んでいきなさい」

 

 魔獣使いの少女。

 魔界の辺境に位置する、魔獣の森の国ネビロスの族長の娘。

 どんな魔獣も支配することができる「支配の右手(ハンズ・オブ・ドミネーション)」の能力を持つ。

 先代の族長を殺し、一族を壊滅に追い込んだ闇の魔獣を倒すため、三体の魔獣をともなって旅をしている。

 魔獣に死をも強制させることのできる使い手でありながら、本質的には心穏やかな性格で、自分の戦いのために、魔獣に殺しをさせることは好んでいない。

 部族の掟で、夫となる者以外には決して肌を見せてはいけないので、いつも長袖長ズボンをつけている。

 その下の身体には魔獣支配のための呪紋のタトゥーがびっしりと刻まれている。

 

 とまあ、ドロシーなどに比べて、設定も過去もそれなりに考えていた。

 なら、なぜボツになったのかと考えてみると、まず全身に呪紋のタトゥーというのがビジュアル的に微妙だったのと、肝心のエロシーンが三体の魔獣に犯される獣姦物だったからだろう。

 獣姦はたいていNGになる。本物の犬や馬は絶対に駄目だ。

 一応、犬に似た四つ足の魔獣で、顔が山羊だったり、触手がいっぱいだったり、豚だったり、背中に羽が生えていたりと、犬っぽいが犬でないと指定してみたのだが、やはりアウトだったようだ。

 とはいえ、そのうち登場するだろうと思っていたので、【魔界の錬金術師】シュヴァリエでその存在を匂わせたりしている。

 そのエロシーンでシュヴァリエは、六本足の豚のような怪物ムツンバイに犯されるのだが、お館様とこんな会話をしている。

 

シュヴァリエ「冗談はよして。こんなところにムツンバイを連れてこれるわけがないわ」

お館様「それが連れてこれるのだ。どんな魔獣も支配できる優秀なビーストマスターがいてな」
シュヴァリエ「支配の右手(ハンズ・オブ・ドミネーション)!」

 

 ここでニヤリとして欲しかったのだが、書いた私しか分からないやりとりになってしまった。

 残念無念。

 

 

 千代女(ちよめ)

「ふふん、久しぶりの客じゃ。
 存分に妾の身体を楽しむがよい。
 死とひき替えに至上の快楽を与えてやろうぞ」

 

  数百年の時を生きているくノ一、全ての房中術を会得した対魔忍の始祖。

 かつて武田信玄に仕えた望月千代女(もちづきちよじょ)その人。

 というキャラだが、設定をデカくしすぎたのがマズかったようだ。

 エロシーン1枚の2軍キャラで、こんな対魔忍世界の根幹に関わるような設定を入れたら駄目だろう。

 そのエロシーンも「全ての房中術を会得」という設定に引っ張られて考えすぎたあまり、奇天烈なものになっている。

 千代女がお館様を試してやると称して、「子宮回帰の術」とやらを使い、第一段階でチンポが膣から抜けなくなり、第二段階で射精が止まらなくなり、第三段階で腹に手を当てて左右に広げると、そこがぱっくり開いて巨大なマンコ、真の女陰が姿を現わす。

「男に無限射精させながら、真の女陰からぐいっと丸呑み。これこそ妾の子宮回帰の術じゃ。ほれ、貴様もここに戻りたかろう?」

 お館様は真の女陰に頭を突っ込みたい誘惑に必死に抵抗して、なんとか千代女に認めてもらえるという展開だが、我ながらわけがわからない。

 もっとも、これにも一応元ネタらしきものはある。

 1990年代、まだプレイステーションが1しかなかったころ、「クァンタムゲート 悪夢の序章」という、CGと実写ムービーを組み合わせ、選択肢によってストーリーが変化するインタラクティブムービーゲームがあり、それの続編「ボルテックス」のなかで、ヒロインに向かって「君とファックしたい」と選択すると、めでたくエロシーンになるかと思いきや、ヒロインの腹が唐突にぱっくり開いて、そこにできた化物の口からムシャムシャ食べられてしまうという、意味不明の即バッドエンドがある。

 よくもそんな大昔のネタをひっぱり出したものだと思うが、その当時は一度に10人とかまとめてキャラを作っていたので、設定やら過去やらエロシーンやら一気に考えすぎて、ネタ出しが限界にきていたのだろう。

 

 

クリスティン=コーンウェル

「私みたいな化け物になにか用?

 用がないなら消えてちょうだい。

 私が殺したいのは甲河アスカだけ。
 あなたではないわ」

 

 ボツキャラのラストはまたしても趣味に走りすぎたキャラである。

 設定は以下の通り。

 

 元米連関連のナノテクノロジー企業で働いていたエリート技術者。
 しかし、甲河アスカのアンドロイドアーム&レッグ開発の実験台にされてしまう。
 自ら望んでのことではなく、実験に必要な遺伝子パターンがたまたま一致したためで、双子の妹セリシア=コーンウェルと共に米連に誘拐された。
 アスカのアンドロイドアーム&レッグは、人間と魔界の技術を融合させたことに特徴があるが、実験で魔物の細胞をアームの機械に生体融合させたところ、その細胞が暴走、妹のセリシアは暴走細胞に飲み込まれて死亡してしまう。
 セリシアを助けようとしたクリスティンも右腕を失い、左腕は魔物の細胞と融合し始め、いったんはショック死してしまう。
 実験は失敗。後は解剖を待つだけのところ、魔物の再生能力でクリスティンは生き返り、米連の研究施設を脱走。
 右腕には死んだ妹のアンドロイドアームをつけ、魔物の細胞を取り込んだ左腕はいつまた暴走するか分からない。
 クリスティンは、自分と妹をこんな目にあわせた米連、さらには自分たちの犠牲も知らず、完成品としてのうのうと生きている甲河アスカに深い憎しみを抱くようになる。
 元々、遺伝子適正があっただけで、さしたる対魔能力もなかったクリティンだが、増大した魔族の血によって、実験用のアンドロイドアーム&レッグにも関わらず、完成体のアスカに匹敵する戦闘力を身につけるに至った。
 一方、米連の追っ手との戦いの中で、正規のメンテナンスも受けられず、その場しのぎの補修を繰り返したアンドロイドアーム&レッグにはガタが出始めている。
 死を覚悟したクリスティンは、逆恨みと知りつつ、アスカを倒すことだけを考えている。

 

 「たまたま異形の力を得てしまった普通人」という、個人的にかなり好きなパターンだ。

 デザインは、人造人間キカイダースクライドのカズマ、AKIRAで義手が暴走した鉄雄あたりの、左右非対称のキャラを想定していて、右目も人工皮膚が剥がれたターミネーターのように義眼剥き出しにするつもりだったが、いくらなんでもグロ方面にふりすぎたようだ。

 エロシーンも、ちょいと騙してメンテナンスをしてやったついでに、失われた子宮の機能も回復させ、異形化してしまったクリスティンに『女としての悦びを思い出させてやる』というもので、これは同じ時期に考えたサイボーグ人魚のトゥーリア=エルスハイマーと被っているので、どちらを削るかと聞かれたらこっちだろう。

 トゥーリアの、恋人を殺してしまった悲しいサイボーグという設定も気に入っているが、よくある話なのでどちらかと言えばクリスティンの方に思い入れがある。

 思い入れがありすぎると上手くいかないという、これもいい例だ。

 

 というわけで、ボツになってしまった5人を紹介したが、彼女たちはシナリオを書くことができただけいい方で、設定だけで終わってしまったキャラクターは他にいくらでもいる。この先もたくさん作っては、消えていくだろう。

 そんな表に出ることなく終わってしまったキャラクターも含めて、みんなありがとう、お疲れさまと記して、この記事を終わることにする。