いぐぅなエロシナリオを書くための3つのポイント その1



戦乙女ヴァルキリー大賞
自分な好きなキャラに、好きなシチュエーションで、あんなことやこんなことをさせて、もしかしたら商品になって、賞金ももらえるかもしれないという、ファンディスクならではの企画だ。
ファンの方の妄想がどれだけ爆発するのかワクワクしてくる。


ただ、絵はともかく、「エロシナリオなんて書いたことない」という方も多いにちがいない。
「台詞と地の文をバランスよく配分ってなんだよ!?」って話である。まあ、普通はそうだ。
それから、「ちょっと書いてみたけど意外に書けない。頭の中ではこんなにエロくなってるのに」という方もいるだろう。
せっかくの妄想が不発になってはもったいない。
ここは一つ、エロシナリオを書く上での基本、3つのポイントについて述べてみる。
 流れ
 セリフ
 ノローグ
の3つである。
戦乙女ヴァルキリー大賞だけではなく、エロゲシナリオライターを目指す人にも多少は役に立つだろう。
というか、プロを目指すなら意識してて当然の事柄である。


まずは一つめ。

1 流れ

エロシナリオを書くときは全体としての流れに注意する。
責め、受けの役割が決まっているのはいいが、エロの流れが一本調子だと途中で飽きてしまう。
最初から最後まで「激しくピストン運動」というのは駄目だ。リアルならともかく……いや、リアルだって疲れるだけか。
まあ、リアルはともかく、フィクションのエロでは、やっている行為そのものと、キャラの心情との、双方で流れに緩急をつけるとよい。
川の流れにたとえるならば、あるときは激しく、あるときは緩やかに、まっすぐに流れたり、曲がりくねったりと、様々な様相を見せると飽きがこない。


行為そのもの流れは、挿入したり、愛撫の仕方を変えたり、ピストン運動に強弱をつけたり、ずばり射精したり絶頂したりと、比較的作りやすい。


一方、キャラの心情の流れをつくるのに役立つのが、キャラの仮面だ。
心理学で言うところのペルソナ、周りの人に見せるために作った自分の姿である。
たしか、伊丹十三監督の著書に「登場人物の仮面が剥がれるときドラマが生まれる」というのがあった。
エロも同じ。仮面が剥がれるときにエロスが生まれる。


例えば、戦乙女ヴァルキリー2のオープニングエロはこんな流れになっている。
このシーンは、1のヴァルキリーことレイアが、死刑執行の前に犯されるというシチュエーションだ。


レイアが被っている仮面は、「自分は誇り高き戦乙女で、陵辱に耐えたのも民の命を守るため」
というものである。
これをチクチクと刺激しつつ、陵辱は進められていく。


まずは言葉責めから、緩やかな胸への愛撫を開始する。

デューク「死を恐れてはいないのか?」
レイア「恐れなどありません。勇気ある戦いの果て、オーディン様の御許に還ることは、ヴァルキリーにとって喜びであり、誇りです」
デューク「ふん、ヴァルキリーとしてはそれでいい。だが、女としてはどうだ?」
レイア「女として? いったい何を?」
デューク「くく、俺には分かるぞ、レイア。お前は恐れているのだ」
レイア「なっ……私は恐れてなど…………」
デューク「死などではない。お前は自分が戦乙女でなくなることこそ恐れている」
レイア「な……なにを……?」
デューク「自分でも分かっているのだろう? いずれヴァルキリーの誇りも力も全て失って、ただの淫らな女に成り下がるだろうと」
レイア「なっ……そ、そんなこと……嘘ですっ……!!」
デューク「それならいっそ、敵の手にかかって殺されたいか。ふふ、とんだヴァルキリーの誇りだな」
レイア「ち、違いますっ……そんなこと……ッッ、私、考えたことも……ありませんっ……んんっ」

最初、レイアは「戦乙女である」という仮面にすがりついて、必死に抵抗している。
そうでなくては面白くない。
そこで、デュークはレイアはレイアの口に無理矢理ペニスを突っ込んで、フェラチオを強引に始める。
つまり、行為を激しくする。

デューク「御託はいいから早く舐めろ。チ○コをしゃぶるのも民のためだろう?」
レイア「ううっ……あなたという人は……ぅうっ……わかり…ました……舐め……ますから……」
レイアは羞恥と屈辱に身を震わせながら、さも厭々といった顔で肉棒を舐め始めた。

無理矢理なので、当然レイアは苦しそうで、かつ嫌がっている。
しかし、ヴァルキリー1で十分に調教されているので、自分でも気がつかないうちにそのフェラチオに合わせていってしまう。
それを受けて、このやりとり。

デューク「ふふふ……」
レイア「んぷ……ふぁ、な……なにが……お、おかひいの……れすか?」
デューク「いや、俺に言われて嫌々始めた割には、ずいぶんと熱心にしゃぶっていると思ってな」
レイア「はっっ!! わ、……わたし…………」
デューク「俺と二人っきりの時ならまだしも、これだけの数、しかも敵である魔族の真ん中でフェラチオに夢中か……くくく」
レイア「あ、あぁ……ど……どうして……そんな……あ、あぁ……そんな……」

はいここ、レイアの仮面が剥がれている。
気がついたらそうなっていたというのが、ここでのポイントだ。


そのままフェラチオは続けられるが、デュークはレイアに優しい言葉をかけたりしている。
つまり、行為そのものは緩やかになっている。
その反面、レイアの心情はぐらぐらに揺れている。

デューク「見ろ。俺もそろそろ限界だぞ」
俺は極限まで昂ぶっている肉棒に力を入れて、レイアの口の中でビクッ、ビクッと上下に動かしてやった。
レイア「ふあっ、あっ、あっ! す、すご……い……ひあ、駄目……だめぇ……わたし、おかしくなります……もう、もうっ……」
デューク「素直になってしまえ、ヴァルキリー」
黒髪をゆっくりと撫でてやりながら、口の深いところまで肉棒を入れてやると、レイアはもう我慢できなくなる。
レイア「こふっぅ、うっ、らめ、らめなのに……あぁ、しゃぶりたいれす……お、オチ○チン舐める、すごいオチ○チン舐め……舐めたい……うっ、うううっ」
デューク「レイア」
レイア「ンンーーーッッ、わ、わたしもう駄目ですっッ! ぷはぁあっ、ヂュブヂュルブヂュルゥウウウウウッ!!」

おめでとう、仮面は完全に剥がれてしまった。
さっきとは違って、レイア自らそうしているのが分かるだろうか。それがポイントだ。


さて、仮面も剥がれたので、後はクライマックスを書くのみである。
レイアの心情も、行為そのものも激しくしていって、エロシーンのラスト、すなわち射精へと繋げていく。

レイア「ぢゅるっ……っ、わ、わたし……ヴァルキリーなのに……んっ、こんに……チ○コしゃぶって……すごい、気持ちよくなって……んっっんっっ」
レイア「民が、こんな……ッ、狂った、いやらしい私を見たら……変態の姿を見られたら……ああぁ、あんっ駄目ぇ、でも止まらないんですぅ」
レイア「ヂュルッ、ぢゅううっ、ぷはぁ、わたひ、もう駄目ぇ……駄目らけろ、気持ひいいの……んっっ、チ○コはゃぶるのっ……っ、気持ひいいっ……ぢゅぅンッ、レロヂュルブチュルッ」
(中略)
レイア「ごくんっ……っ、精液ぃ……熱くてへぇ……ねばねばひてぇ……んっ、口から……んぷっ……あ、あふれひょうぅ……んっ……」
レイア「はぁ、はぁ……わ、たし……やっぱり……イッてしまった……はぁ、はぁ……精液……だけで……オチ○チン……だけで……変態……すごい……変態……」

レイアはまだ民がどうこうと言っている。
民をどこまでも意識しつつ、そんな守るべき民がいるのに堕落している自分に酔っているという感じか。
そのへんがレイアらしい。変態女神にもほどがある。


オープニングエロは、この後さらに本番シーンへと続いていく。
レイアの心情をリセットするために仮面を被りなおさせたり、2回ある射精シーンで反応をはっきりと変えたりしている。
流れに注意して見てみると、その辺が分かりやすいと思う。
興味があったらチェックして欲しい。


ということで、エロシナリオを書くための基本の一つめ。流れの話はこれでおしまい。
残りの二つは次回に。


【関連エントリ】
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