「あっ、おかえりなさい」 星乃深月がバスルームから出ると、ちょうど玄関の扉が開いて柳六穂が帰ってきたところだった。「ただいま」 対魔忍スーツの六穂は手に提げていたビニール袋をバスタオル一枚の深月に差し出した。「はいお土産」「なに?」「魔界で…
「悪を断つのが魔界騎士ならば~。 わたしのポンコツ、なぜ断てぬ~。 花の刃をキラリとかざし~。 いつか咲かすぞ、ノマド華(ばな) ~」 ある日の夕暮れ、リーナは多魔川のほとりを自作の歌を口ずさみながら歩いていた。 久しぶりに地上に出ての帰り道だ。 …
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