やる気の出るメールが二通

朝起きたら、まずメールのチェック。
フリーで仕事をしている者にはそれが大切だ。
仕事の依頼に、打ち合わせの連絡、一番多いのは資料のやりとり、リテイクや催促は来て欲しくないが、来るときは来る。
そんな一日の始まりのメールチェックで、やる気の出るメールが二通舞い込んできた。


一通目は、代アニの友人Kからで、「ついに演出になった」というもの。
嬉しい報告だ。
代アニ、正しくは代々木アニメーション学院
アニメの専門学校といったら、とりあえずいの一番に名前が挙がるところだ。
ネットではいい噂、悪い噂、色々あるし、卒業してから全然繋がりがないので、今どうなっているのかまるで分からないのだが、一つだけ言えることがある。
アニメ業界はもちろん、エロゲ業界にも、あそこの出身者がけっこういるということ。
別にいちいち言わないが、何かの拍子で話に出てきて、「あ、あなたも?」といったことはよく経験する。


当時は、「アニメ監督コース科」という、名前だけは立派なクラスに所属していた。
言うまでもなく、看板の「監督」は、「いつかなれたらいいな」という目標で、現場に入るときは、そのほとんどが制作進行からスタートする。
そして、そのほとんどが挫折する。
そんな現実により即した形にしようとしたのか、今は「アニメ制作科」と名前を変えているようだ。


ともかく、卒業してもう大分立つ。
当時、1クラスには50人ほどいたはずだ。今も現場に残っているのは10人ほどだろうか。
その数が多いか少ないかは人によるだろうが、今残っているのは良くも悪くも覚悟を決めた連中ばかりだ。なにしろ、それで生活が成り立っているのだからな。
出世もそれなりにしている。
進行進行からデスクになりシリーズを管理している者、メールをくれたKのように演出になった者、劇場版の監督を手がけるようになった者すらいる。
お互い忙しくてあまり会えないが、画面で名前を見るだけでも嬉しいものだ。


二通目は、現在進行中の仕事のメール。
資料がたっぷり送られてきた。
これは嬉しい。
そのシナリオの方はいよいよクライマックス部分に突入。
頑張らねば。