進行中だった幾つかの仕事が終了。
空いた時間で、池波正太郎の剣客商売を最初から読み直している。
歯切れ良く、軽妙なやりとりが疲れた心に心地良い。
一仕事すんだ後は、そんな風に好きな本を読んで、心のエネルギーを回復させるのが常である。
小説の他には、食のエッセイなども好み。
リンボウ先生こと林望の「イギリスはおいしい」、東海林さだおの「丸かじり」シリーズなど、何度読み返したか分からない。
漫画だと、谷口ジローの「孤独のグルメ」「散歩もの」などが、今の気分に良く合う。
どうでもいい、本当にどうでもいい話を、圧倒的な画力で描いているところが最高である。
つい一人で焼き肉屋に行って、「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」などど意味不明の台詞を心の中(これ重要)で叫びたくなる。
それから、五十嵐大介の「魔女」。
これも漫画で、やはり画力が凄まじいの一言である。
ただ、疲れた心には優しくない。それが良い。
なんというか、作者の凄まじい漫画世界が津波のように襲ってきて、それで心を揉みくちゃにされたあげく、とにかくもう色々と洗い流されてしまう感じか。
インパクトを味わいたいがために、あえて間隔を開けて読んでしまう。そんな本だ。
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