アイデア出しは手書きに限る。ノートはモールスキンに限る。

机の上に紙とペンを広げられるかで勝負が決まる
デュアルディスプレイで得られる効率はコーディングの効率なのだけど、机に広げたノートで得られるのは考えをまとめる効率。
脳の中に展開できない何かをノートに展開ですよ。

よく分かる。
自分もエロゲ(に限らないが)、企画を考えたり、ストーリーを練ったりするときは、やはり紙とペンだ。
エディタで直に書いてみたり、アウトラインプロセッサやアイデアプロセッサを色々試したこともあるが、結局は手書きに戻ってしまった。
もちろん、キーボードで打つことは大抵の人より早くできる。
しかも、最近とみに漢字能力が衰えてきてるので、「あの字どう書くんだっけ?」などと考えているせいで、手書きよりキーボードの方が早かったりもする。
けれど、キーボードで打って、その文字の変換に少しでも手間がかかったり、ちょっとした誤字が気になって直したりするプロセスが、アイデア出しの邪魔になる。
自分の手で書く分には、字が汚かろうが、少々間違っていようが、別に気にならない。
イデアのみに集中して、浮かんできた物をとにかく書き、書いたそれを見ながら練り上げて、さらに書いていくことができる。
愛用の四色ボールペンがあれば、文字に色を付けたり、矢印をあちこち引っ張ったり、ちょっとした表や絵(下手くそだが)を付け加えるのも簡単だ。。
そういった「書きたい物を即座に書く」という点において、パソコンとキーボードはまだ紙とペンに及ばない。
やはりアイデア出しは手書きに限る。


そしてノートは、個人的にはモールスキンモレスキン)にとどめをさす。
映画「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」でショーン・コネリー扮するヘンリー・ジョーンズが、聖杯のことを書き連ねていたあのノートである。


このモールスキン、ノートにしては少々――というかかなり値が張るのだが、それを補って余りある使い勝手の良さがある。


愛用しているのは、ラージサイズ。定価2730円。
縦横21×13cmは、大きすぎず小さすぎず。
鞄に入れて持ち歩くにはちょうど良く、ハードカバーがあるので片手で広げた状態でも書きやすい。
そして、資料だらけでただでさえ狭くなっている机の上、キーボードの横に置いて見るときも、この大きさなら邪魔にならない。


ゴムバンドが横に付いているので、ページが勝手にばらけることもないし、別に書いたメモや切り抜きを貼り付けてノートが少々膨らんでも、バチンと止めることができる。


ラージサイズのページ数は240。
これだけあれば、思いついたことを思いついたまま、たっぷりと書ける。


ポケットサイズ(縦横14×9、192ページ)というのもあり、これはメモ帳、日記帳として使っている。


紙には、無地のもの、横線が入っているもの、A〜Zのインデックスが入ってるものなど色々と種類があり、お好みに合わせて選べばよい。
自分は5ミリの方眼が入った「スクエアード」を愛用している。
普通に書くときは罫線などまるで気にしていないが、ちょっとした図や表、フローチャートなどを書くときに方眼があると便利だ。


とまあ色々書いたが、そういったこと以前に、このモールスキン、格好良いのである。
プロ仕様とでも言おうか。
仕事には気分というのも大事だ。
格好良いモールスキンを使うことで、少しでも気分が乗ってアイデアが浮かぶなら、値段分の価値もあるというものだ。



※写真は「KANAGI〜淫夢学園〜 LILITH|リリス]のアイデアノート



Moleskine Pocket Ruled NotebookMoleskine Pocket Ruled Notebook

Modo & Modo 2003-03-01
売り上げランキング : 76
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools