絶対可憐チルドレン 15巻感想

最近の少年コミックで、唯一買い続けているシリーズ。


数話単位で完結する話の繰り返しで、大きなストーリーを続けていくのは、「GS美神 極楽大作戦!!」のころからの椎名高志のスタイルで、延々バトルが続いていくジャンプスタイルよりも趣味に合っている。


皆本が子供になってしまう「オーバー・ザ・フューチャー」が出色の出来だった。
以前に、チルドレンが大人になってしまう話があったが、それと対になっている。
心と体が子供に戻ってしまった皆本は、大人と子供とではなく、同じ子供としてチルドレンと触れあい、現実にはかなえられなかった「楽しい子供時代」を体験する。
子供のままでいたいと願う皆本を、その皆本によって成長してきたチルドレンが、今までのお礼をするように、つらい現実に導こうとするくだりが素晴らしい。
「皆本が子供にならなくても、あたしたちが大人に追いつくから」
本当の意味で子供から大人になろうとする、チルドレンの成長ぶりも併せて描かれている。


椎名高志の構成のうまさが光る、小学生編のラストにふさわしい一品。
締めの一コマ、卒業式のチルドレンが可愛すぎる。


絶対可憐チルドレン 15 (15) (少年サンデーコミックス)絶対可憐チルドレン 15 (15) (少年サンデーコミックス)
椎名 高志

小学館 2008-12-18
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