今読んでもきっと面白い絵本&児童書

記憶に残っている児童書・絵本 - Say::So?
うわ〜〜〜っ♪
とんでもなく懐かしい気分になる。
読んだなあ。
自分も遠い昔の記憶を辿って、何冊か並べてみよう。



どろんここぶたどろんここぶた
アーノルド・ローベル 岸田 衿子

文化出版局 1971-01
売り上げランキング : 17834
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
  こぶたは、たべるのが だいすき、
  うらにわを、かけまわるのも だいすき、
  ねむる ことも、だいすきでした。

  でも、なによりも なによりも すきなのは、
  やわらかーい どろんこの なかに、
  すわったまま、しずんで ゆく ことでした。


という冒頭が印象的。
どろに入ったこぶたがまた持ち良さそうでね。
Say::So?さんが、「子豚がコンクリートを泥だと思ってはまって抜け出せなくなる話」と言っておられてたのは、これじゃないだろうか?
写真は、その表紙とコンクリにはまった所。

ちょっと前に紀伊国屋で見つけて、連れにねだって買ってもらった。
絵本は誰かに買ってもらうと、より嬉しい。



モチモチの木モチモチの木
斎藤 隆介 滝平 二郎

岩崎書店 1971-11
売り上げランキング : 3830
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
子供の頃は切り絵がなんだか怖かった。
その怖さにも惹かれ、何度も何度も読み直してたものだ。
久しぶりにアマゾンで表紙を見たら、やっぱり胸の奥がちょっとざわめく。
三つ子の魂百までという奴であろう。
モチモチの木というのは、たしか主人公の少年が付けた名前で、秋にってその木の実で作ったお餅がたいそう美味しい所からきていた筈だ。
いったいどんな味なんだろうと色々と想像を巡らしたな。



シナの五にんきょうだいシナの五にんきょうだい
クレール・H・ビショップ クルト・ヴィーゼ かわもと さぶろう

瑞雲舎 1995-11
売り上げランキング : 21264
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
海の水を飲み干せる兄、鉄の首を持つ弟、足が伸びる弟、火でも燃えない弟、息をずっと止めていられる弟。
不思議な力をもった5人の兄弟のお話。
長兄が、海の水を口いっぱいに含んで、その間に魚を拾っているところなど、絵に奇妙な怖さがあって好きだった。
長兄に付いてきた少年が「遠くまで行くな」という指示を聞かずにどんどん先に行ってしまい、ついに海水を口に含んでいられなくなって吐き出して、海に飲み込まれてしまうあたり、お話も結構怖い。


「ズーダラ ビーダラ ルーズル ロー」という、チョモチョモが唱える魔法の呪文を、未だに覚えている。
王さまが大の卵好きで、「正しい目玉焼きの食べ方」なるものを、やたらと丁寧に教えてくれたのも印象的だ。
この本、「王さまシリーズ」という一連の話で、Say::So?さんがあげられている「おしゃべりなたまごやき」にも繋がってるらしい。恥ずかしいが初めて知った。
話のラストで、王さま以外全て消えてしまったように記憶しているので、シリーズ物でそのあたりどうなっているのも調べてみたら、それは旧版の方で新版ではそんなことはなくなっているそうだ。
王さまが「お前らみんないなくなれ!」と叫んだ瞬間、城や大臣や科学者がふっと消えてしまい、王さまの耳には「ズーダラ ビーダラ ルーズル ロー」という残響だけが聞こえるという締めに、子供心に痺れたものだが。
旧版なら見つけて買いたい。



チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)チョコレート戦争 (新・名作の愛蔵版)
大石 真

理論社 1999-02
売り上げランキング : 3149
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この本で、お菓子のエクレアの由来を知った人は多いんじゃないだろうか。
エクレアとは稲妻の意。
一口食べた瞬間、中から溢れ出してくるクリームが落ちないように、稲妻のように素早く食べなければいけない、だったと思う。

ストックホルムのひまなし探偵」
オーケ・ホルムベルイ著 (眉村卓・文)
講談社

タイトルが思い出せずに苦労した。
・確か探偵もの
・魔法のじゅうたんと魔法の冷蔵庫が出てきたような
・主人公は大のシュークリーム好き、でもちゃんと発音できない。
ぼんやりとした記憶をやどって、やっと判明する。
Amazonには載っていないし、Googleでも67件しか出てこない。
どんだけマイナーな本なんだ。
私立探偵スベントンというシリーズらしいが、その名にはまるっきりひっかかりがない。
絶版・品切れの本をクエスト投票で復刊/復刻させるサービス、復刊ドットコムには、ちゃんとリクエストされていた。
でも、数が少ない。
復刊してくれたら買いたいなあ。



合成人間ビルケ合成人間ビルケ
ペリヤーエフ 馬上 義太郎

岩崎書店 1976-01
売り上げランキング :
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
死んだ人間の首を切り取って、それだけ生かし続けるという実験がとにかく不気味で、それゆえに惹きつけられた。
ビルケは首実検にさせられた踊り子の名前で、彼女の「また踊りたい」という願いに応えて、首をさらに別の死体の身体とつなぎ合わせるが、ビルケは自由になったのを良いことに逃げ出してしまい、その身体の女性の兄と出会う―――といった流れだったように記憶している。
確か、可哀相なラストだったはずだ。
これももう一度読んでみたい。


いくつか並べてみたが、お話の内容は忘れていても、そこに出てきた食べ物のことはやたらと良く覚えている。
エロゲのシナリオについ食べ物シーンを入れたくなるのも、そんなところから来ているのだろうか。