修羅場が過ぎ去って、のんびりした1週間だった。
といっても、基本的には家でだらだらしているだけ。
なんせ、今は花粉症まっさかり。外は地獄だ。
ただ、盛大に伸びた髪がとにかく鬱陶しかったので、厳重にマスクをして散髪に出かけた。
いつもの新橋の床屋。
平日の、それも早い時間に出かけたので、待ち時間もなくサクサクと切ってもらえる。
長髪にマスクの不審人物一歩手前から、少しはマシな姿になったようだ。
とはいえ、スーツが多い平日の新橋にはちょっと場違いではある。
「さて、これからどうしようか」と駅前をぶらついていると、SLの改修工事が終わっているのに気づく。
この前、散髪に来たときには工事用のフェンスでまだ覆われていたはずだ。そうか、終わったのか。
赤煉瓦の台座に、綺麗に塗装を施されたSL。
その雄姿にしばし見惚れる。
やはり、新橋の顔はこうでないとな。
――などと見ていたら、いきなり汽笛が「ぼーーーーっ」っと鳴り響き、こっちも「うおっ」とか声を出して驚いてしまう。
驚きついでに調べてみたら、改修後は一日のうち決まった時間に、汽笛を鳴らすようにしたとのこと。
街行く人はもう慣れてしまったらしく、ひっくり返ってるのは自分だけ。
往来でちょいと恥ずかしかったが、「こういう新鮮な驚きは大事だよな」とさも当然のような顔をしておく。
その後、神田の本屋街まで足を伸ばす。
この街も久しぶりだ。
大学時代は、講義に出る前に何件かはしごするのが当たり前で、そのままさぼって立ち読みするのもしばしばだったが、最近は半年に1、2回程度。
そんな風に足が遠のいてしまうと、「いざ神田」とやって来ても自然と三省堂、書泉、東京堂のようなメインストリームをまず回ってしまい、濃い目の古本屋をじっくり探索することもなくなってしまう。
たまに来て、掘り出し物が手に入ったりするほど甘くない。
それでも、「そこらじゅう本だらけ」というのは実に素晴らしく、つい財布の紐もゆるゆるになる。
欲望のまま、買いあさったのは以下の通り。
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