ディレクターズカットとアニメDVD

個人的には、ディレクターズカットというのもあまり好きじゃない。
特に、公開時のそれよりカット数が増えているもの。まあ、大抵はそうだが。*1
元のままで最高に面白いと思っている者にとっては、増えたカットが蛇足に感じたりする。
想像で十分に補えているのに、説明のカットが入ったせいで、全体のテンポが悪くなっている。
いや、本当は確かに良くなってるのかもしれないが、自分は悪くなってると思う。
そんな経験ってないだろうか。


アニメのDVDでそう思うことが多い。
アニメの場合、ディレクターズカットどころか、
テレビ放映時にまずかった作画を全部(とは限らないが)直したものを、
DVDとして売るのが最近の流行だから、初見と印象が違うのも無理からぬことだ。
もちろん、クオリティは上がっているので普通は気に入るはずだが、
そうでないことがあるのが悲しい。
買ったDVDを棚に入れたまま、自分で録画したテレビ放映版を見るときの虚しさ。
格別のものがある。
せっかく買うんだから、テレビ放映版もDVDに入れておいてくれないものかね。

*1:カットが減っているというと、劇場版エヴァンゲリオンでアスカが「シンジやミサトの座ったトイレなんか座りたくない」というくだりがディレクターズカットでは削られていたような気がする。まずそれを思い出すあたりが変態だ