flutter of birds 〜鳥達の羽ばたき〜 その3



その3は、水川空(みなかわそら)
「元気系のポニーテール、でもちょっぴり寂しがり屋」と、個人的に好きな要素が詰まっているキャラ。ビジュアル自体も一番気に入っている。
――と書いておいて何だが、このキャラ自分で全部やっていない。
あらすじ設定プロットまではやった。
で、その後の肝心のシナリオを松本竜氏に頼んでいる。
頼んだいきさつははっきり覚えていないのだが、つばさ琴羽のシナリオが遅れてやばくなったので、泣きついたとみてまあ間違いはなかろう。
そのくせ、もともと自分でやるつもりだったたので、上がってきたシナリオをかなり景気よく弄っている。
かつて松本氏に「ほとんど全文直された」みたいなことを言われた気がするし、残っていたプロットを確かめてみたら、台詞のやりとりまで異様に細かく指定してあるので、感覚的には合作シナリオというのが一番近い。


ちなみにこの松本氏。空をやった後、これは元々やる予定だった朝比奈めぐみをプロットからほぼ丸投げされ*1、別の外注に頼んでいたが駄目になった南田白風をやる羽目になり*2、それでも足りなくて虹掛美雨の前半部分*3の手伝いをしたりと獅子奮迅の活躍をしている。
実際、空の頃には外注だったのに、白風の頃には普通に社内にいた。
気が付いたら社員になっていたという実によくあるパターン。ホント、スケジュールやばかったんだなあ。


空のストーリー自体は、言うまでもなく「Shall We ダンス?」。
主人公がダンスを馬鹿にして、それにヒロインが切れて練習を始めるといったあたり、まんまパクっている。
この空も、flutterのお約束どおり病気を持っているのだが、それは味付け程度で全体的には青春ドラマっぽい作りにしてある。
他は重い話がてんこ盛りなので、キャラにしろ、ストーリーにしろ、ゲーム全体における一服の清涼剤的なポジションで、そういう意味でも気に入っている。


好きなシーン。

 裕作「じゃあ、一緒に暮らそうか」
 空「そういうこと裕作は冗談で言ってるのかも知れないけど私なんか真に受けて本気にしちゃって突然そんなこと言われても困るとか言いながら実の所は待ってましたとばかりに舌なめずりだぞコラ♪」
 裕作「女の子らしい恥じらいの中に、ハンパじゃない凄みを感じたので今のナシ」

松本節炸裂だな。一色ヒカルさんのボイスも最高。
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*1:これも投げたのは私

*2:プロット山田氏、シナリオ松本氏、チェック私だったかなあ

*3:「泣き濡れろ」「砂をかめ]といった台詞は松本氏が書いていたはず