キャラデザと立ち絵の話

凌辱物のプロットと字コンテにはOKが出た。
「よっしゃ、シナリオ行くか」と思ったら、それをやる前にちょっとした――というにはちょっと量が多いヘルプの仕事をすることになった。
ひたすらエロシーンのヘプル。結構つらそうだ。


キャラデザの方はまだ。
ここは原画マンに頑張ってもらうしかない。
エロゲに限らず、漫画でもアニメでもキャラデザはとにかく大事だが、エロゲでは「こんな娘がエロいことをするんだ〜〜〜!」という、ぱっと見のワクワクドキドキ感が何より大事だ。
そう、女は見た目。
男は……姿が無いし、あっても顔が無いから、別にいいか。


シナリオライターとしては、書き始める前にキャラデザが決まっていれば、全く問題ない。
書いている途中で決まることもあるが、これは結構ドキドキする。
「うわ、なんかキャラの印象違ってる」なんてことはよくあるからだ。
立ち絵の表情まで全部決まっていると、セリフと表情を当てはめながら書けるので、ありがたいといえばありがたい。
ただ、原画マンの中にはそれを嫌う人もいる。
キャラデザが決まっても、そのデザインに慣れるまでは手探り状態で描いているから、実際にイベント絵の枚数をこなさないと、本当のそのキャラの顔は描けないそうだ。
なので、キャラに慣れないうちに立ち絵をやってしまうと、本人が後で見たときにそれが一番下手――じゃない、気に入らない絵になってしまうこともあるとか。
確かにな。
立ち絵とイベント絵がな〜んか違うように見えるゲームも……あるね、たまに。
ゲーム中、立ち絵は一番よく見ていることになるから、そこにイイ顔が欲しいのはよく分かる。
将来、アイドルマスターみたいにキャラが立った状態でぐりぐり動くのが主流になったとしたら、そういう立ち絵、表情なんて区分も無くなるのだろうか。
あの演出は大変そうだけどな。
やってみたいけど。