玄妙なTwitterのやりとり

最近、ウェブで話題になっているTwitter
一つ前の仕事がピンチだった頃、現実逃避的にアカウントを作ってから、毎日なんとなく楽しんでいる。
Twitterは、「What are you doing?(今、何しているの?)」をキーワードに、短いメッセージを書き込むサービスだ。
基本的にはそれだけで、それをどう使うかはユーザー側に任されている。


人によって違いはあるだろうが、使い方は二つのタイプに別れているようだ。
友人知人、ブログやmixiなどでの知り合い同士とのやりとりをメインにするタイプ。
もう一つは、知り合いかどうかはあまり気にせず、「ちょっと趣味が合うかな」くらいの色々な人とやりとりするタイプ。
自分の場合は後者だ。


やりとりをすると書いたが、「What are you doing?」のキーワードどおり、「やっと起きた」「昼ご飯なに食べようかなあ」「仕事が全然進まないよ」といった、いったい誰に向けてのメッセージか判然としないものも多い。
アニメや漫画のちょっとした感想を書く人もいれば、今聞いている曲のタイトルや、ブックマークしたサイトのアドレスを自動で書き込むようにしている人もいる。
そうかと思えば、ウェブでタイムリーな話題や、恋愛のこと、エロゲのことについて、何人かでちょっとした議論が起こったりもする。
それに参加することもあるし、皆の書き込みをただぼんやり見ていることもある。
Twitterで気に入っているのは、そのぼんやり見ているのが許されていることだ。


基本的に自分のメッセージは、それを読もうと設定した人全員に読まれている。*1
メッセージの前に「@アカウント名」と書いて、その人宛だと明示することもできるが、その場合もメッセージ自体は他の人にも届く。
重要なのは、そうやってシステム的に見られるようになっている一方で、現実に相手がそのメッセージを見ているかどうか、相手がパソコン*2の前にいるかどうか分からないということだ。
その点が、「今、パソコンの前にいますよ」と知らせているインスタントメッセンジャー、ただ見ているだけのROMがマナー的にあまり好ましくないものとされているチャット、誰がいつ読んだか足跡で分かってしまうmixiなどとは異なっている。


また、誰それ構わずやりとりをするようになって、その相手の数が50人、100人と増えていくと、メッセージの全てをフォローすることなどできなくなる。
自然と、なんとなく気になったメッセージにだけ反応することになる。それにレスをつけるかどうかも別の話だ。
例えるなら、電車の中で聞こえてきた話に耳をそばだてる感じだろうか。
それをとがめられず、いきなり会話に加わっても不審がられない。
不思議な空間だ。


何を書くのも自由。
書き込みに反応するのもしないのも自由。
朝、「おはよう」と書いて、誰かが「おはよう」と返事をしてくれればちょっと嬉しいし、そのままスルーされてもあまり気にしない。
そんなTwitterは、肌にほどよく合っている。


ちなみに、自分のアカウントはmasaki_sss

*1:プライベートモードで許可制にすることもできる

*2:携帯でも使えるが